という少し昔のフランス映画を観ました
なかなかシュールで面白かったです
内容
潔癖症だけど金も地位も手に入れた化粧品会社の社長が
主人公のニコラを「もう一人の自分」にしようとする話
社長は自分の「味見役」として、レストランで働くニコラを高給でスカウトします
まずはニコラに自分と同じ味覚を持って味見をしてもらうことから始めて
最終的に未経験の事は全てニコラに先にやらせて感想を聞く、というスタンスを確立させていきます
そんなことをしながら日々一緒にいるうちに
お互いが無くてはならない関係になってゆき
二人の歪んだ愛情が周りの人も傷つける…
というプラトニックヤンデレホモ映画
感想
ニコラは最初は恋人とラブラブで、ゲイとか無理だわ~みたいな態度なのに
社長に溺愛されてつけあがり、恋人より社長を優先していったり
いきなり大金を手にしたことで
それまで一緒に貧乏暮しをしていた友達や恋人をバカにしはじめたりして
妙なリアルさがあります
とにかく社長のニコラを上げたり落としたりして自分の虜にしてしまう手腕がすごい
あと、観てるとニコラと社長がどんどん似てるように見えてくる
メイクと服装でそう見えてるのか、それまでの流れでそう解釈してしまうのかわからないけど、どっちにしてもそのへんの演出がすごくウマイ
ストーリー構成は少し前後がごちゃごちゃしてわかりにくいところもあるけれど、
なんで最後にニコラと社長がこういう行動をとるのか、とか
どうしてこうなったか、とかがすんなり腑に落ちるようになっているので
やっぱり心理描写が上手なんだとおもいます
何より「人が一番愛してるのは自分」とか「自分に近いほど愛せる」みたいなテーマに共感できましたね
あんまり普通の映画ではそんなこと言わないので、
斬新で面白い内容だとおもいます。
ある意味タブーに切り込んでる感!
なので映画好きな人と中々恋人ができない人にはおすすめ!
おしまい
PR